アパートの大規模修繕は築何年目?周期と費用の目安を、名古屋の実勢で

公開 2026年9月9日/更新 2026年9月11日

大規模修繕の施工写真

「うちのアパート、そろそろ塗り替えたほうがいいのかな」と思いながら、何年も過ぎていませんか。業者に聞くと「早めがいい」と言われるし、自分で判断する材料がない。よく分かります。

この記事では、部位ごとの寿命から逆算して、いつ手を打つのが一番安く済むのかを書きます。営業の話は最後まで出てきません。

結論:1回目は築12〜15年、2回目は築24〜30年

名古屋市内のアパートを見てきた実感として、この時期です。ただし「12年経ったから塗る」ではありません。部位ごとに寿命が違うので、いちばん短い部位に引っ張られて時期が決まります。

部位 寿命の目安 切れたときに起きること
シーリング およそ10年 目地から雨が入る。外壁内部で水が回る
外壁の塗膜 10〜15年 外壁材が水を吸い、反り・割れが出る
屋上防水 10〜13年 最上階で雨漏り。室内の原状回復費が別途
鉄部・鉄骨階段 5〜7年 サビが進行。踏板の穴は交換工事に

いちばん短いのはシーリング(およそ10年)です。ここが切れた状態で放置すると、雨が壁の中に入り、下地の補修費が増えます。だから「塗装はまだ持つが、シーリングは限界」という築10年前後で、一度見ておく価値があります。

なぜ「まとめてやる」と安いのか

大規模修繕の費用のうち、2〜3割は足場代です。木造6戸のアパートで、足場だけで50〜70万円かかります。

  • 築12年に外壁塗装(足場代 込み)
  • 築15年にシーリング打ち替え(また足場)
  • 築18年に屋上防水(また足場)

…とバラバラにやると、足場代を3回払うことになります。まとめれば1回で済みます。同じ工事内容でも、まとめるかどうかで総額が100万円以上変わることがあります。

逆に、まとめないほうがいい場合
鉄部(階段・手すり)だけは5〜7年周期です。ここは足場が要らないことが多いので、大規模修繕の間の年に単独でやるほうが、建物の寿命は延びます。「全部一緒に」が常に正解ではありません。

築年数別・やるべきこと


8〜10年

まず点検(工事はまだかも)

シーリングを指で押してみて、戻らなければ硬化しています。塗装はまだ持つことが多いので、無理に塗る必要はありません。


12〜15年

1回目の大規模修繕

足場を組んで、外壁・シーリング・鉄部・屋根をまとめて。ここが費用対効果のピークです。


18〜20年

屋上防水の更新

1回目でやっていなければこの時期。トップコートだけなら5年ごとに塗り替えると寿命が延びます。


24〜30年

2回目+鉄骨階段

階段の腐食が進む時期。踏板の裏を必ず見てください。塗装で止まらなければ交換です。

費用の目安(名古屋市内・2026年)

建物 工事内容 目安金額
木造2階建6戸 足場・外壁・屋根・鉄部・シーリング 180〜320万円
軽量鉄骨3階建9戸 足場・外壁・鉄骨階段・屋上防水 380〜650万円
重量鉄骨4階建12戸 上記+長尺シート・共用部 650〜1,100万円

判断に迷ったら、部位ごとの「残り年数」を出してもらう

業者に「まだ大丈夫」「早めがいい」と言われても判断できません。部位ごとに「あと何年もつか」を書いた診断報告書を出してもらってください。それがあれば、今年やる工事と、3年後に回す工事を自分で決められます。

私たちの無料建物診断では、外壁の付着力・シーリングの硬化・防水層の残存・鉄部の腐食を部位ごとに判定して、写真つきの報告書でお渡ししています。その場で契約を迫ることはしません。

診断・お見積りは無料です 部位ごとに「あと何年もつか」を判定した報告書と、数量・単価入りの内訳見積をお渡しします。その場で契約を迫ることはしません。
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