店舗の外装リニューアル。営業を止めずに、入りやすい店に変える
公開 2026年9月9日/更新 2026年9月11日
店舗の外装は、アパートやビルとは考え方が違います。建物を守ることと同じくらい、「集客」が目的になるからです。
そして最大の制約が、営業を止められないこと。ここをどう組むかで、工事の成否が決まります。
予算は「正面」に集中させます
店舗の場合、全面を均等に直すのは効率が悪いことがあります。お客様が見る面は限られているからです。
- ファサード(正面):ここに予算の半分を使ってもいい。看板・入口・軒下
- 道路から見える側面:正面と同じ仕上げで統一感を出す
- 裏面・隣家に接する面:機能が保てれば十分。ここは抑える
もちろん、雨漏りや躯体の劣化がある面は別です。建物を守る工事と、見せる工事を分けて考えるのがコツです。
営業を止めない工程の組み方
| 工程 | いつやるか |
|---|---|
| 足場の組立・解体 | 定休日または営業終了後。半日で終わります |
| 高圧洗浄 | 開店前の早朝、または定休日 |
| 外壁の塗装 | 営業中も可能(臭いの少ない水性塗料を選ぶ) |
| 防水のプライマー | 臭いが強い。定休日に集中させる |
| 入口・軒下まわり | 工期の最後にまとめ、養生期間を最短に |
| 看板の脱着 | 営業終了後。1日で戻します |
足場に「営業中」の幕を張ります
工事中でも営業していることを、通行人に伝える必要があります。メッシュシートに「営業中」「◯◯店 通常どおり営業しております」の幕を掛けるだけで、売上の落ち込みがかなり違います。入口の導線も、コーンと矢印で明確にします。
これは費用としては数万円ですが、やるかやらないかで大きく差が出ます。
工事中でも営業していることを、通行人に伝える必要があります。メッシュシートに「営業中」「◯◯店 通常どおり営業しております」の幕を掛けるだけで、売上の落ち込みがかなり違います。入口の導線も、コーンと矢印で明確にします。
これは費用としては数万円ですが、やるかやらないかで大きく差が出ます。
飲食店の場合の注意点
- 臭い:塗料の臭いが料理に影響します。水性塗料を選び、臭いの出る工程は定休日に
- 換気扇・グリスフィルター:油汚れが外壁に付着している面は、専用の洗剤で脱脂しないと塗料が密着しません
- ダクトまわり:油と熱で傷んでいることが多い。防錆処理を丁寧に
- テラス席:使えない期間を最短にする工程を組みます
油汚れの脱脂を省く業者がいます。そこを省くと、飲食店の外壁は数年で剥がれます。見積もりに「脱脂洗浄」が入っているか確認してください。
看板・照明で印象が変わります
| 項目 | 費用の目安 | 効果 |
|---|---|---|
| 看板の面板の張り替え | 5〜20万円 | 色あせた看板は「閉店した店」に見えます |
| 看板照明のLED化 | 3〜10万円 | 夜の視認性。電気代も下がります |
| 軒下・入口のダウンライト追加 | 5〜15万円 | 夜に「入りやすい店」になります |
| 入口ドアの塗装・交換 | 3〜30万円 | いちばん触られる場所。傷みが目立ちます |
外壁を塗り替えても、看板が色あせたままだと効果が半減します。逆に、看板と照明だけ直して外壁は次回、という判断もあります。
店舗併用住宅の場合
1階が店舗、2階が住居という建物は名古屋に多くあります。この場合:
- 1階と2階で色を分けると、店舗の印象と住まいの落ち着きを両立できます
- 店舗部分は汚れにくさを優先(人通りが多く、排気にさらされる)
- 2階の生活は続くので、洗濯物の日程調整が必要です
- 店舗部分の工事費は経費、住居部分は原則対象外。面積按分が必要になるので、見積もりを分けて出してもらうと処理が楽です
見積もりを「店舗部分」「住居部分」で分けます
税務処理のために、床面積で按分した内訳が必要になります。最初から分けて出しておけば、税理士の先生の手間が減ります。ご依頼いただければ、その形でお出しします。
税務処理のために、床面積で按分した内訳が必要になります。最初から分けて出しておけば、税理士の先生の手間が減ります。ご依頼いただければ、その形でお出しします。
工事の時期は、繁忙期を外して
飲食店なら年末年始と歓送迎会シーズン、物販なら年末商戦。その業種でいちばん売れる時期に足場を組まない——これだけは守ってください。逆算すると、着工は3〜4ヶ月前から準備が要ります。
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部位ごとに「あと何年もつか」を判定した報告書と、数量・単価入りの内訳見積をお渡しします。その場で契約を迫ることはしません。