高圧洗浄をケチる工事は、必ず失敗します
公開 2026年9月9日/更新 2026年9月11日
塗装工事のなかで、いちばん地味で、いちばん省かれやすい工程が高圧洗浄です。
ここを丁寧にやったかどうかは、完成した壁を見ても分かりません。分かるのは3〜5年後、剥がれてきたときです。
何を落としているのか
- チョーキング(劣化した塗膜の粉):これが残っていると、その粉ごと新しい塗膜が剥がれます
- 藻・カビ:根が残っていると、塗った上からまた生えてきます
- 排気ガス・砂ぼこり:名古屋の幹線道路沿いは特に多い
- 油分:飲食店の換気扇まわり、道路沿いの油膜
- 剥がれかけた旧塗膜:残すと、そこから浮きます
塗料は「汚れ」には密着しません
当たり前のようですが、これが全てです。どんなに高い塗料を使っても、下が汚れていれば数年で剥がれます。逆に、洗浄と下地処理がしっかりしていれば、標準的な塗料でも耐用年数どおり持ちます。
塗料のグレードで悩む前に、洗浄と下地処理をちゃんとやる会社かを見るほうが大事です。
当たり前のようですが、これが全てです。どんなに高い塗料を使っても、下が汚れていれば数年で剥がれます。逆に、洗浄と下地処理がしっかりしていれば、標準的な塗料でも耐用年数どおり持ちます。
塗料のグレードで悩む前に、洗浄と下地処理をちゃんとやる会社かを見るほうが大事です。
適正な圧力は 150kg/c㎡ 前後
| 圧力 | 用途 | 注意 |
|---|---|---|
| 50〜80kg/c㎡ | 家庭用高圧洗浄機の水準 | チョーキングを落としきれないことがある |
| 100〜150kg/c㎡ | 外壁塗装の標準 | 汚れは落ち、下地は傷めない |
| 200kg/c㎡以上 | コンクリートの目荒らしなど特殊用途 | サイディングや木部を傷めます |
「圧力が高いほど良い」ではありません。強すぎると外壁材そのものを削ります。特に窯業系サイディングやモルタルは、表面が荒れて逆に水を吸いやすくなります。
ノズルの距離も重要で、20〜30cm離して、一定の速度で動かすのが基本です。1箇所に当て続けると、そこだけ塗膜が飛びます。
洗浄のあと、1日は乾かします
洗浄した壁は水を含んでいます。乾く前に塗ると、内部の水分が閉じ込められて膨れます。
工程表を見れば分かります
「1日目:高圧洗浄」「2日目:養生」「3日目:下塗り」——この間隔が空いているのは、手を抜いているのではなく、乾燥時間を取っているということです。
逆に「洗浄と下塗りが同じ日」の工程表は、危険信号です。
「1日目:高圧洗浄」「2日目:養生」「3日目:下塗り」——この間隔が空いているのは、手を抜いているのではなく、乾燥時間を取っているということです。
逆に「洗浄と下塗りが同じ日」の工程表は、危険信号です。
バイオ洗浄という選択肢
専用の薬品(次亜塩素酸系や専用洗浄剤)を使って、藻・カビの根まで殺す洗浄方法です。
- 費用:通常の洗浄+100〜300円/㎡
- 効果:北面など、カビ・藻が生えやすい面での再発が遅くなります
- 注意:薬品が植栽にかかると枯れます。近隣への飛散にも配慮が必要
- 全面に使う必要はありません。生えている面だけで十分です
洗浄の日、入居者様にお願いすること
- 洗濯物を外に干さない(水しぶきが飛びます)
- 窓を閉める(サッシの隙間から水が入ることがあります)
- ベランダの荷物を寄せる(先に案内しておきます)
- 植木鉢は室内か、離れた場所へ
洗浄は朝から夕方までの1〜2日で終わります。事前に日程を掲示すれば、大きな苦情にはなりません。
見積書での確認
- 「高圧洗浄 ◯㎡ × ◯円」と数量が入っているか(200〜300円/㎡が目安)
- 「洗浄」が塗装費に含まれているのか、別項目なのか
- バイオ洗浄を使う面があるなら、どこに使うかが書いてあるか
洗浄が見積もりに1行もない場合は、必ず確認してください。やらないつもりか、含まれているのか、どちらかです。
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