アパートの外壁塗料はどれを選ぶ?シリコン・フッ素・無機の耐用年数と単価

公開 2026年9月9日/更新 2026年9月11日

大規模修繕の施工写真

「シリコンでいいですか、フッ素にしますか」と聞かれても、判断できませんよね。値段が違うのは分かるが、何がどう違うのか。

賃貸物件の場合、答えは意外とはっきりしています。「1年あたりいくらか」で計算すれば、選ぶべきものが決まります。

グレード別の耐用年数と単価

塗料 耐用年数 単価(3回塗り) 1年あたり
ウレタン 7〜10年 1,800〜2,300円/㎡ 約230〜290円
シリコン 10〜13年 2,300〜2,900円/㎡ 約200〜240円
ラジカル制御型 13〜15年 2,700〜3,300円/㎡ 約200〜220円
フッ素 15〜18年 3,500〜4,300円/㎡ 約220〜250円
無機ハイブリッド 18〜20年 4,000〜5,000円/㎡ 約210〜260円

並べてみると、1年あたりのコストはどれも大差ありません。ウレタンだけが少し割高です。「安い塗料=得」ではない、というのがまず押さえるところです。

では何で決めるか。答えは「足場」です

塗料の値段だけを見ると差が小さいのですが、塗り替えのたびに足場代がかかります。木造6戸で50〜70万円、3階建なら80〜120万円。

30年で考えると 塗り替え回数 足場代の合計
シリコン(12年もち) 2〜3回 120〜210万円
フッ素(16年もち) 2回 120〜140万円
無機(19年もち) 1〜2回 60〜140万円

つまりグレードを上げると、足場を組む回数が減ります。塗料の差額よりも、足場代の差のほうが大きいことがよくあります。

ただし「あと何年その建物を持つか」で変わります
10年後に売却や建て替えを考えているなら、無機塗料は完全にオーバースペックです。逆に「子どもに引き継ぐ」ならグレードを上げる価値があります。建物の残りの寿命と、オーナー様の出口戦略から逆算するのが正解です。営業の都合で高いものをすすめる会社には気をつけてください。

賃貸物件なら「低汚染」を優先してください

グレードよりも大事なのが、汚れにくさです。賃貸は「内見のときにどう見えるか」が全てなので、5年で黒ずむ塗料だと、せっかく塗ってもすぐ古く見えます。

  • 低汚染型:表面に汚れが付きにくく、雨で流れ落ちる(親水性)
  • 遮熱型:屋根に塗ると最上階の室温が下がる。入居者の満足度に効く
  • カビ・防藻:北面や日当たりの悪い壁の緑色の汚れを防ぐ

私たちがアステックペイントの超低汚染リファインをよく使うのは、この汚れにくさのためです。名古屋は幹線道路が多く、沿道の物件は排気ガスで黒ずみます。低汚染は効果がはっきり出ます。

色選びで失敗しないために

  • 小さな色見本で決めない。同じ色でも面積が広がると明るく見えます(面積効果
  • A4以上の板見本を、実際の建物の壁に当てて、屋外の光で見る
  • 賃貸なら白・アイボリー・ベージュ・グレー系が無難。個性的な色は入居者を選びます
  • 汚れが目立ちにくいのは中間色。純白は雨だれの筋が目立ちます
見積書に商品名が書いてありますか
「シリコン塗料」ではなく、メーカー名と商品名が書いてあるか確認してください。同じシリコンでも耐用年数が8年のものと13年のものがあります。書けない会社は、現場で何を使うか決めていない可能性があります。
診断・お見積りは無料です 部位ごとに「あと何年もつか」を判定した報告書と、数量・単価入りの内訳見積をお渡しします。その場で契約を迫ることはしません。
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