工事が終わったあと。完了報告書で確認すること、次にやること

公開 2026年9月9日/更新 2026年9月11日

大規模修繕の施工写真

足場が外れて、建物がきれいになった。ここで終わりではありません。受け取るべきものと、確認すべきことがあります。

そして、ここでやっておくことが10年後の判断を楽にします。

受け取るべき書類は4つ

書類 中身 なぜ必要か
完了報告書 施工前・施工中・施工後の写真 見えなくなった部分(下地補修・下塗り)の記録。次回の判断材料
保証書 部位ごとの年数と免責事項 不具合が出たときの根拠
使用材料の記録 塗料・防水材のメーカー名、商品名、使用量 次回の塗り替えで同じ仕様を選べる。相性の判断にも
最終の請求内訳 実際に施工した数量 見積もりとの差異の確認。税務処理にも使います
いちばん価値があるのは「施工中の写真」です
完成写真はどこの会社も出します。大事なのは途中の写真です。
・下地補修をした場所と、その処置
・シーリングを撤去した状態
・下塗り後、中塗り後の状態
・鉄部のケレン後(錆を落とした状態)
これらは、塗ってしまえば二度と見えません。写真が残っていない工事は、10年後に「何をやったか」が誰にも分かりません。

引き渡しのときに、自分で見る5箇所

  • 塗り残し雨樋の裏、換気フードの裏、給湯器の裏。手が入りにくい場所ほど残ります
  • 養生テープの跡:窓まわり、床。テープの糊が残っていないか
  • 塗料の飛散:室外機、窓ガラス、駐車場の車、隣家の壁
  • シーリングの仕上がり:はみ出し、へこみ、ひび。まっすぐ通っているか
  • 付帯部の色ムラ:破風・雨樋など細い部分は、ムラが出やすい

気になる箇所は、その場で指摘してください。足場を外す前なら簡単に直せますが、外したあとだと再度組む必要が出ることもあります。

アフター点検の周期

まっとうな会社なら、定期点検があります。目安は:

  • 1年目:初期の不具合(塗膜の膨れ、シーリングの初期剥離)が出るとしたらこの時期
  • 3年目:鉄部・付帯部の状態確認
  • 5年目:防水のトップコートの塗り替え時期。ここで手を打てば防水層が延命します
  • 7〜10年目:次の修繕計画の相談

点検があると、小さいうちに手を打てます。シーリングの端が少し切れている段階なら数万円で済むことが、放置すれば雨漏りになります。

オーナー様側でやっておくと良いこと

  • 完成直後の写真を、自分でも撮っておく(各面・共用部・階段。5分で終わります)
  • 書類一式を1つのファイルにまとめる。相続や売却のときに、これがあると話が早い
  • 次の修繕の目安時期をカレンダーやメモに書いておく(12年後、など)
  • 入居者様に「きれいになりました」と一言:工事中のお詫びとお礼を兼ねた掲示を出すと、印象がずいぶん違います

不具合が出たときの伝え方

数年後に「剥がれてきた」と気づいたら、すぐ連絡してください。保証の対象かどうかは別として、範囲が広がる前のほうが対応は楽です。

  • 写真を撮る(全体と近接)
  • いつ気づいたかをメモ
  • 保証書を手元に用意して連絡

保証対象外(自然災害・下地の劣化など)の場合でも、原因を説明してもらう権利はあります。「経年です」の一言で終わらせる会社より、なぜそうなったかを説明できる会社と付き合ってください。

他社が施工した物件の点検も承ります
「5年前に塗ったが、もう剥がれてきた」というご相談を受けることがあります。剥がれ方を見れば、下地処理が原因か、塗料の選択か、経年かはある程度判断できます。調査は無料です。次にどうすべきかだけでもお伝えします。
診断・お見積りは無料です 部位ごとに「あと何年もつか」を判定した報告書と、数量・単価入りの内訳見積をお渡しします。その場で契約を迫ることはしません。
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